カメラ

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RISモードは、PRManの従来のカメラシミュレーションを完全にサポートしています。 例えば、PRManでは常にサポートされていた2つの標準投影 - 透視投影と正投影 - のほか、モーションブラーのような機能、 Depth of Field(被写界深度)やBokeh(ボケ)といったカメラ効果などです。 さらに、RISでは、カスタム投影プラグインのサポートが追加されました。 これにより、視点を中心にした任意の湾曲可能なサーフェスを通じた光線の追跡が可能になります。 そのディストリビューションには、すべてのモードのraytrace hiderと互換性のあるBuilt-inの投影 - sphere, torus, cylinder - も含まれています。

バージョン20で新しく追加したPxrCamera は投影プラグインで、ティルトシフト被写界深度, 色収差, レンズの歪み, ビネッティング, ローリングシャッタなど、多数の物理的効果で透視投影をサポートしています。

images/cameraDiagram.gif

Perspective:透視投影 (l) と Orthographic:正投影(r)

透視投影は、私たちがよく慣れている方法で、水平線での消失点を使用し、オブジェクトは遠くなるほど小さくなります。 通常、カメラポイントの先端を使用したピラミッドの頂点から、カメラの前にあるスクリーン(フィルム)平面の1つの単位をそのまま覗き込むことになります。 オブジェクトは、カメラと交差するラインに沿ってスクリーンの平面上に投影され、距離に応じて遠くに離れます。 この投影では、ユーザは、被写界深度設定をデフォーカスに、絞り値設定をボケに、シャッター時間を高度なモーションブラーエフェクトに指定することができます。

正投影は、よりシンプルな投影です。これは、parallel projection(平行投影)と呼ばれることがあります。 これは、この投影では、スクリーンに垂直になった平行線に沿ってスクリーン平面にオブジェクトを投影するためです。 スクリーン平面の背後でカメラが無限遠点にあるものとしてとらえない限り、カメラを通過することはありません。 カメラからの距離に関らず、オブジェクトはスクリーン上に同じサイズで現れます。

しかし、RISモードでの完全なレイトレースレンダリングへの移行とともに、新しい投影が可能になりました。 球状、円柱状、トーラス状の投影を使用することで、環境マップとパノラマ画像のレンダリングができます。 ユーザが作成した投影もプラグインの使用で定義することができます。 例えば、ローリングシャッター、レンズ収差、シアタードームの投影などがそれで可能になった投影の一例です。

追加情報

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詳細な技術情報などに関しては、この文書の以下のページおよびRenderMan Universityのサイトを参照してください: