フィルタリング

フィルタリング

フィルタリングでは、レンダラーがピクセルサンプルを集め、表示する画像を作成します。 ここではいくつかのオプションがあります。

最も重要なオプションは、ピクセルフィルターです。これはアンチエイリアシングに関与します。 使用可能なフィルターには多数の選択があり、その大半はピクセル単位のサイズを測ります。 フィルターとサイズの選択は、アンチエイリアスの量と画像の鮮明度に影響します。 なお、鮮明化フィルターには、マイナスのカラー値になるものもあります。 デフォルトは、2x2ピクセルガウスです。これは、比較的ソフトなフィルターで、ライトのブラーのアンチエイリアシングに効果的です。

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2x2 Gaussianフィルター

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4x4 Mitchellフィルター

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4x4 sincフィルター

非整数のフィルターサイズも使用できますが、整数サイズを使用すると、画像ノイズがあまり生成されない傾向にあるため、整数サイズを推奨します。

もう一つのオプションは、適応ノイズサプレッサー(ノイズ抑制)を使用するかどうかです。 これは、新しいサンプルをそれぞれ近くにある以前のサンプルと比較して、それらが一致するかどうかを決定しようとします。 一致しなかった場合、そのサンプルは、ピクセルフィルターに送られる前に却下されて、画像に追加されます。 これは、極端な値をもったサンプル、例えばスパイクノイズや"ファイヤフライ"と呼ばれるサンプルを削除するのに役に立ちます。 それらのサンプルがあると、ノイズのない状態に収束させるのにレンダリング時間がかかります。

Remapping(再マッピング)は、非常に明るいスペキュラーや光沢のハイライトの他にも、 直接目にすることができる光源を処理する場合に便利なオプションです。 そのハイライトの明るさによっては、場合によって隣接ピクセル内のサンプルの平均に影響を及ぼし、その結果、そのハイライトにエイリアスがかかって見えるようになることがあります。 また、そのハイライトはDiffuseサーフェス上のノイズの多い光沢反射やコースティックの斑点模様にも影響し、収束に時間がかかることがあります。

再マッピングは、非リニア空間でピクセルフィルタリングを実行することで、このような問題を解決します。 再マッピングは、フィルタリングを適用する前にサンプルを限定範囲に圧縮してから、表示前にピクセルの圧縮を元に戻します。 サンプルに差異がない箇所では、(サンプルがまだ非常に明るくても)何の効果もありません。 差異が大きい箇所では、減光サンプルほどよりウェイトが大きくなります。

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再マッピングなし

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再マッピング [1 10 1]

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再マッピング [0 1 1]

これらのすべての処理範囲を超える必要がある場合、ピクセルサンプルイメージャを使用することができます。 これは、シェードがかかったサンプルを適応ノイズサプレッサーに対してテストしたり、ピクセルフィルターで画像内へ蓄積させたり前に、それらのサンプルを検査して修正できるシェーダです。 ビネッティングやトーンマッピングなどのエフェクトのような処理に使用できます。