インテグレータ

インテグレータ

images/vcmTeapots.png

PxrVCMインテグレータを使用してレンダリングしたディスコ風ティーポット。

インテグレータは、カメラのレイをその投影から取得して、そのシェーディング結果をレンダラーへ返します。 主要なインテグレータの場合では、そのシェーディング結果とは、レイに沿って外側から見えるサーフェスからのラディアンス(放射輝度)の評価のことです。 この評価は、全体的なライトの通過量の計算に関与します。 内部インテグレータは、サーフェスまたはボリューム内のライトを制御することで、特別なケースで役に立ちます。 私たちは、2つの主要なプロダクション品質のインテグレータを提供していますが、ユーザが独自のインテグレータを代わりに使用できます。

PxrPathTracerは、片方向のパストレーサーを実装しています。 これは、ヒットしたポイントでのマテリアルの情報とライトのサンプルを組み合わせて、直接のライティングとシャドウを評価してから、追加レイを生成して間接のライティングを制御します。 これは、環境ライトや大きな直接光源を使うと上手く動作します。

PxrVCMは、そのPxrPathTracerを双方向のパストレーシングに拡張しています。 カメラからのパスに加えて、光源からのパスをトレースし、両方のパスの接続を試みます。 これは、PxrPathTracerでは収束に時間がかかる複雑な間接パスを解決することができます。 特に、スペキュラーのコースティクスの制御に向いています。

サンプル

RPS 19には、RISレンダリングモードの心臓部のインタグレータについて説明したRIBファイルとシェーダのサンプルが含まれています。 これらのサンプルは、RenderMan Pro Serverインストールディレクトリの/lib/examples/RIS/scenesディレクトリの/sptおよび/vcmのサブディレクトリにあります。 いくつかのサンプルでは、以下のページで詳細を説明しています。 ターミナルウィンドウを開いてレンダリングするのかしないのかに関係なく、これらのページは、PRManのRISモードの特徴と機能に関する概要を幅広く知るのに役に立ちます。

images/sohoCrop.png Soho - ボリューム内で周囲に反射があるティーポットと発光ジオメトリです。 このシーンでは、複雑なライティングシナリオにおいて改良されたボリュームサンプリングの機能について説明しています。 このサンプルは、PxrPathTracerインテグレータを使用しています。
images/skullsCrop.png Skulls - このサンプルは、PxrVCMインテグレータによる、複雑なライトの経路、特にコースティクスの反射や屈折で起こるスペキュラー-ディフューズ-スペキュラーを解決する機能について説明しています。

そのディストリビューションには、デバッグとリファレンスの目的で提供されている以下のインテグレータも含まれています: