PxrNormalMap

PxrNormalMap

法線マップ(法線をエンコードしたカラーマップ)からバンプ法線を生成します。 バンプはオブジェクト空間で適用されます。 オブジェクト空間と現在の空間とのスケールの変化は、ノードにより自動的に適用されます。

他のテクスチャノードと同様に、このノードは、2Dまたは3D領域を表現したマニフォールドを取得して、そこにテクスチャを適用します。 マニフォールドがない場合のデフォルトの挙動は、ジオメトリに定義されたs、tの領域に適用されます。

テクスチャアトラス形式のファイルは、UDIM (Mari)形式またはmudbox形式のどちらかで読み込むことができます。

入力パラメータ

Bump Scale(バンプスケール)

バンプ効果をスケールします。通常の範囲は、0.0から2.0までです。

RIB: float bumpScale
デフォルト: 1.0

Input Normal(入力法線)

法線マップカラーを指定します(filenameを指定した場合は、このパラメータは無視されます)。

RIB: color inputRGB
デフォルト: 0.0 0.0 0.0

Filename(ファイル名)

法線マップファイル名。 シェーダは、以下で指定したMapping ControlsのChannelからファイルのチャンネル1つだけを読み込みます。 尚、これは、Tangent空間でMudbox法線マップとして読み込まれます。

RIB: string filename
デフォルト: ""

Bump Overlay(バンプオーバーレイ)

複数のパターンを組み合わせる必要がある場合、PxrBumpまたはPxrNormalMapのノードをここに接続します。

RIB: normal bumpOverlay
デフォルト: 0.0 0.0 0.0

Bump Orientation(バンプ方向)

Invert Bump(バンプの反転)

バンプ方向を反転します。凹が凸になり、凸が凹になります。

RIB: int invertBump
デフォルト: 0

Flip X(Xの反転)

法線マップのX軸(赤チャンネル)を反転します。法線マップのエンコードには標準がないため、すべてのアプリケーションは法線マップを異なった方法でエンコードします。 このスイッチをflipYおよびinvertBumpと組み合わせると、正しい向きを設定することができます。

RIB: int flipX
デフォルト: 0

Flip Y(Yの反転)

法線マップのY軸(緑チャンネル)を反転します。法線マップのエンコードには標準がないため、すべてのアプリケーションは法線マップを異なった方法でエンコードします。 このスイッチをflipXおよびinvertBumpと組み合わせると、正しい向きを設定することができます。

RIB: int flipY
デフォルト: 0

Mapping Controls(マッピングコントロール)

Channel(チャンネル)

filenameに対してルックアップされた1番目のチャンネルをオフセットします。

RIB: int firstChannel
デフォルト: 0

Atlas Style(アトラススタイル)

使用するテクスチャアトラスの形式を指定します。 アトラススタイルを指定する場合、Filenameに必ず_MAPID_が含まれていなければなりません。 これは、サーフェスパラメタリゼーションとアトラススタイルに従って自動的に置換されます。 有効なスタイルは以下のとおり:

  • 0: None
  • 1: MARI
  • 2: Mudbox
RIB: int atlasStyle
デフォルト: 0

Invert T(Tの反転)

テクスチャルックアップ用にtテクスチャ座標を逆にします。

RIB: int invertT
デフォルト: 1

Blur(ブラー)

テクスチャファイルから読み出した結果に適用するブラーの量を指定します。

RIB: float blur
デフォルト: 0.0

Mip Interpolate(Mip補間)

マルチ解像度テクスチャで隣接する解像度間で補間を行なうかどうかを選択し、レベル間でより滑らかな移り変わりができるようにします。

RIB: int lerp
デフォルト: 1

Filter(フィルター)

テクスチャのルックアップ中に使用可能な色々な再構築フィルターを選択します。 PxrNormalMapで使用可能なフィルターは以下のとおり:

  • 1: Box
  • 4: Mitchell
  • 5: Catmullrom
  • 6: Gaussian
  • 7: Lagrangian
RIB: int filter
デフォルト: 1

Manifold(マニフォールド)

テクスチャの適用先となる範囲を指定します。デフォルトはs,tです。

RIB: struct manifold

Advanced(高度なコントロール)

Reverse Normal(法線の反転)

結果の法線を反転します。

RIB: int reverse
デフォルト: 0

Disabled(無効化)

ジオメトリの法線を使用します(修正した法線を無視します)。

RIB: int disable
デフォルト: 0

出力パラメータ

resultN

バンプ法線。

Normal Maps Orientation(法線マップの向き)

法線マップをジオメトリに適用すると、おかしく見えることがあります。 一般的に、これは向きの問題で、Invert Bump, Flip X, Flip Yの正確な組み合わせを模索する必要があります。 最適な方法は、IPR/LiveRenderセッションからスタートして、いろいろな組み合わせを試すことです。 いったんお使いのオーサリングアプリケーション(ZBrush、Mudbox、3DCoatなど)に適した正しい組み合わせを見つけると、そのアプリケーションから エクスポートするすべてのマップに同じ設定で適用することができます。

images/PxrNormalMap_originalOrientation.png

使用前

images/PxrNormalMap_flipX_orientation.png

使用後