PxrStdEnvMapLight

PxrStdEnvMapLight

images/RMSEnvLight_luxo.png

ハイダイナミックレンジの環境マップにより照らされたHappy Buddha。

これは、我々の標準環境光源で、フル機能のセットをサポートするプロダクション向けのジオメトリック面光源です。

入力パラメータ

Exposure(露出)

面光源の露出を2の累乗で指定します。露出を1で増加させると、光源から放射されるエネルギーは2倍になります。0の値は光源で1の強度になります。

RIB: float exposure
デフォルト: 0.0

Environment Map(環境マップ)

ハイダイナミックレンジ画像(HDR)によるイメージベースドライティング(IBL)に使用する環境マップ。環境マップは、画像の強度配分を考慮するレイ配分を定義するため、重要度サンプリングが行なわれます。画像に小さなホットスポット(100+のような1.0よりも大きいピクセル値)が含まれる場合、鮮明なシャドウによる強いイルミネーションを取得します。ホットスポットが大きい場合、シャドウはブラーがかかって見えます。

画像に1.0よりも大きいピクセル値(ローダイナミックレンジ画像、またはLDR)が含まれない場合、イルミネーションは、色の付いたアンビエントオクルージョンのように見えます。

RIB: string rman__EnvMap
デフォルト: ""

Tint(色付け)

このカラーで環境カラーに薄く色を付けます。

RIB: color envTint
デフォルト: | 1.0 1.0 1.0 |

プロシージャルマップ

Enable Procedural(プロシージャルの有効化)

このスイッチは、環境の計算方法を変更します:

On

  • 環境球形の解像度は、プロシージャル解像度により設定されます。これは、例えば、1024x512のプロシージャル解像度を選択した場合、4096x2048の環境画像が、1024x512で再サンプリングされるという意味です。
  • プロシージャルカラーは評価され、環境画像(定義した場合)により乗算されます。シェーディング率、色合い、露出、カラー温度も、通常どおり適用されます。

Off

  • 環境球形の解像度は、環境画像の解像度とシェーディング率により定義されます。
  • プロシージャルカラーは無視されます。
RIB: float enableProcedural
デフォルト: 1

Procedural Resolution(プロシージャル解像度)

これは、環境の解像度をコントロールしています。

Automaticに設定すると、環境画像の解像度が使用されます。環境画像のフィールドが空白の場合、非常に低い解像度が代わりに使用されます。

RIB: float[2] rman__ProceduralResolution
デフォルト: 1024 512
Note: rman__ProceduralResolutionは、実際のシェーダパラメータではありません。これは、RfMまたはRfKによりトラックされ、RIBストリームで出力されます。これは、MayaのIPR / KatanaのLive Renderを再起動して変更を確認する必要があるという意味です。

Procedural Color(プロシージャルカラー)

このパラメータにより、環境マップにノードベースの入力を使用することができます。明示マップ入力の代わりにこれを使用します。これにより、ファイルノードの使用やランタイムでのカラー操作が可能になります。

images/RMSEnvLight_daylight.png

同じシーン, プロシージャルカラーに接続したrmanDayLightノードを使用。
プロシージャル解像度は2048x1024に設定されています。

RIB: color proceduralカラー
デフォルト: | 1.0 1.0 1.0 |
  • ヒント:

    環境マップおよびホワイトのプロシージャルカラーにより、"アンビエントオクルージョン"は表現できません。ディフューズするすべてのサーフェスをホワイトに設定して、間接イルミネーションを無効にすることを忘れないでください。

    images/RMSEnvLight_AO.png

Color Temperature(カラー温度)

Enable Temperature(温度の有効化)

カラー温度をオンまたはオフにします。

RIB: float enableTemperature
デフォルト: 0

Color Temperature(カラー温度)

ユーザーは、ケルビン で光源の カラー温度を選択することができます。

images/rmslights_colorTemp.png

基本の光源カラーと異なり、ユーザーは、標準の温度測定に基づいて妥当性のある光源カラーを簡単に選ぶことができます。

デフォルトは、6500Kに設定されています。これは、ほとんどのモニター(D65光源)でのホワイトに非常に近くなります。

RIB: float temperature
デフォルト: 6500

Components Weights(コンポーネントのウェイト)

Specular Contribution(スペキュラー寄与)

この光源のスペキュラー寄与をスケールします。

images/rmslights_specContribution.png
RIB: color specAmount
デフォルト: | 1.0 1.0 1.0 |

Diffuse Contribution(ディフューズ寄与)

この光源のディフューズ寄与をスケールします。

images/rmslights_diffContribution.png
RIB: color diffAmount
デフォルト: | 1.0 1.0 1.0 |

Sampling(サンプリング)

光源のサンプリングは自動で行なわれますが、時には、サンプルの割り当て量を上書きして、直接ライティングでノイズを除去する必要があります。

Fixed Sample Count(固定サンプルカウント)

サンプルの自動割り当てを上書きして、代わりに固定数を使用します。マイナスの値は、この機能を無効化します。

RIB: float fixedSampleCount
デフォルト: -1

Importance(重要度)

サンプルの自動割り当てのバランスを再度合わせます。2の重要度は、この光源に標準のサンプル量の2倍を割り当てます。

Fixed Sample Countは、自動評価にバイアスをかけるため、この方法の方が望ましい場合が多いです。

RIB: float importance
デフォルト: 1.0

Blockers(ブロッカー)

portals , blockers , gobos をここに接続することができます。


Shadows(シャドウ)

Enable Shadows(シャドウの有効化)

レイトレースシャドウを有効にします。

RIB: float enableShadows
デフォルト: 1

Shadow Color(シャドウカラー)

発光光源が投射するシャドウのカラー。

RIB: color shadowカラー
デフォルト: | 0 0 0 |

Adaptive Shadows(適応シャドウ)

ライトシャドウを適応的にサンプリングします。

Conservativeモードは、シャドウレイの大部分をトレースします。これにより、速度が遅くなりますが、潜在的に精度の高いシャドウができます。

Aggressiveモードは、少ないレイをトレースするため、速度を著しく上げることができます。

RIB: float adaptiveShadows
デフォルト: 1

Shadow Max Distance(シャドウ最大距離)

シャドウの距離を限定します。0.0以下の値は無視され、シャドウの距離は制限されません。デフォルトは-1: 無制限のシャドウ距離です。これにより、非常に大きなシーンで、シャドウレイを最適化することができますが、あまり短く設定すると、画像が乱れることがあります。ホワイトの環境光源で小さい値を使用すると、短距離のアンビエントオクルージョンを表現することができます。

RIB: float shadowMaxDist
デフォルト: -1

Shadow Trace Bias(シャドウトレースバイアス)

シャドウの計算に使用するレイトレーシングバイアス。-1は自動的に計算値を使用します。

RIB: float shadowTraceBias
デフォルト: -1

Shadow Subset(シャドウのサブセット)

トレースされるシャドウの交差を考慮するジオメトリのセット。

RIB: string shadowSubset
デフォルト: ""

Don't Trace Subset(トレースしないサブセット)

トレースされるシャドウの交差を無視するジオメトリのセット。

RIB: string shadowExcludeSubset
デフォルト: ""

Advanced(高度なコントロール)

Group(グループ)

光源毎のAOVに対して使用するグループメンバーシップを指定します。
: __groupは、ライティングのサービスにより直接使用される特別なパラメータです。

Intensity(強度)

レガシー。1のままにしてください。

RIB: float intensity
デフォルト: 1.0